医療にIT化が必要なのか

医療にIT化が、何故必要なのかというと、医療に関わる情報が増加し、頭脳の処理能力では追いつかなくなってきているからである。医療における手術を例にとって説明すると、麻酔がかけられた状態で手術台の上で横たわっている患者を手術する場合には、医師の頭脳によって9割以上の情報が処理されていてITによる情報処理の要素は少ない。しかし、患者にメスを入れるかどうかを判断する局面においては、診断データをITによって情報処理し、その患者が手術の対象となる状態であることが明らかにしなければならない。

医療における診断行為は、情報処理であるとも言える。かつて昔の時代では、情報量そのものが少なく、患者の訴える言葉や触診の結果でしか診断することができなかったため、頭脳でも簡単に処理ができていた。手で書かれたカルテは、患者の発言や触診での診断なので人間の能力だけでも処理できた。しかし、現在では、採血のみでも200項目の検査結果が出てきて、これに加え、超音波やMRIやCTなどの画像処理データが出てくるので、人間の能力で処理するのは難しくなる。

これらのデータはコンピュータの力を借りて処理することによって、人間が見て容易に分かるような処理ができる。このように情報量が格段に増えてきているので、人間の頭の処理能力では追いつかなくなってきているので、情報工学を駆使ししながら医療行為を行っていく必要があり、これが医療のIT化をしなければならない理由である。医療のIT化に遅れを取らないよう看護師にPCスキルは必要?のようなサイトで知識を深めていこう。